プランクトンからのメッセージ




 水の色が緑色に見えたり、黄緑色・青緑色に見えたり、時には強いなまぐさ臭を伴ったり目や鼻で観察するだけでも湖や池などの水のようすを知ることができます。 緑色に見えるときは緑藻のなかまが、黄緑色に見えるときは珪藻や黄色ベンモウソウのなかまが多く、青緑色に見えるときは藍藻のなかまが増えています。強いなまぐさ臭がするときは、淡水赤潮の原因になるウログレナが増えています。
 水中の植物プランクトンも光合成をして生活していますので、水中の栄養塩類や二酸化炭素を吸収しています。植物に必要な栄養塩類の濃さ・種類・水温などのちがいによって増えるプランクトンも変わりますし、水のpHも変わります。
 琵琶湖でも水温が20℃に近づく初夏には淡水赤潮が、30℃に近づく夏の終わりにはアオコがよく発生しています。
 このように植物プランクトンは水の色やにおいで、私たちに水温の変化や栄養塩類の種類や量の変化を教えてくれているのかもしれませんね。
 池や湖などの水中にはどんな生きものが生活しているのでしょうか。池と琵琶湖、岸辺と沖合、表層と比較的深いところなどによってプランクトンの種類が異なるかもね……。  今回は、比較的表層にただよって生活しているプランクトンについて資料を作成しました。(付着性のプランクトンも、今回は取り上げました。)
 みなさんもプランクトンの世界を一度のぞいてみませんか。小さな、小さな生きものが輝いて生きているようすを見たら、きっとプランクトンのとりこになりますよ。



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