鑑賞用の園芸品種として、又牧草などの飼料や肥料に混じって日本に入ってきた外来植物
 日本の植物をざっと4000種類とすると、帰化植物は、そのうち現在1200種以上、つまり4分の1が、帰化植物です。しかも毎年増え続けています。伊吹山には、ポルトガルの宣教師が持ち込んだと言われるイブキノエンドウ・キバナノレンリソウなどがありますが、これも帰化植物の仲間ですね。今問題となっているのは、主に明治以降日本に入ってきたものです。
アラゲハンゴンソウ
(キク科 オオハンゴンソウ属)
ビロードモウズイカ
(ゴマノハグサ科 モウズイカ属)
 アラゲハンゴンソウは、1合目のスキー場でみました。北アメリカからカナダあたりで栽培されていたもので戦後に入ってきました。  ビロードモウズイカは、3合目のスキー場で。ヨーロッパから明治時代に観賞用に輸入されました。3合目までは、スキー場など開発の度合いが高いので、いろんな帰化植物があります。

2009.07.15(1〜3合目)

2009.07.15(1〜3合目)

 ハルザキヤマガラシは、イブキガラシとの交雑が心配されていますし、もう交雑しているかもしれません。遊歩道の常連になりましたヒメジオンは一株で5万個の種を作るらしい。どちらも山頂付近に入り込んできていますから、人間の手によって伊吹山の生態系が大きく変ろうしています。