より目立たせるために、例えば「と黒」の配色でコントラストを強調するしくみ・・
【2色効果】

 秋、ドライブウェイの途中や滋賀県側の林道などでよく目につく赤と黒の果実は、クサギやゴンズイという植物です。果実自体は藍色から黒色ですが、その廻りを鮮やかな赤色の苞が発達していて、遠くからでもよく目立ちます。こういったのを
「2色効果」というようです。サクラの実が赤から熟した黒まで色々ぶら下がっているのも、「2色効果」らしいです。また、同じくドライブウェイでよく見るクマノミズキの果実は黒っぽいけれどその軸が赤くてきれいです。
クサギ
(クマツヅラ科 クサギ属)


伊吹山ドライブウェイ


▲クサギの花

ゴンズイ
(ミツナウツギ科 ゴンズイ属)

2009.10.18(登山口〜1合目)
2006.05.28(滋賀県側林道)

果肉があると発芽率が落ちる!?食べられることで発芽率アップ!
 ある実験データでは、果肉を付けたままの木の実の発芽率は0〜2%、食べられて果肉が取れた場合で20〜30%というのがありました。果肉の中に抑制物質があるか私には、わかりませんが。種の皮が、種の中に水分が入ったり、ガス交換をすることを阻害して、結果発芽しにくくしているようです。また、果肉もこの助けをしているようです。これが鳥などに食べられて糞として、また外の世界に出てくると、種の皮や果肉が取れるので発芽が促進されるらしいです。
 ウグイスカグラの仲間の実は、小鳥が食べやすい大きさと目立つ赤い色。でも果肉は少なく、種も1個と少ないが、大きいため発芽率はアップ! これらは果肉の多い果実に見せかけて食べさせる「果実擬態」とも言われます。

オオマムシグサ
(サトイモ科 テンナンショウ属)
誰が食べるの?あの色の実を?・・「ジョウビタキが食べにくる」とある本に書いてありました。