わざと動物に食べられたり、体に引っ付いたりして、種を運ぶしくみ・・・

サルナシ
(マタタビ科 マタタビ属)
アケビ
(アケビ科 アケビ属)
 サルナシはキウイの仲間ですから、人間が食べてもおいしい。動物としては、クマやタヌキ・サルなど色々ですが、一番重要な動物は、鳥のようです。鳥にとっては、食料になるし、植物も種を運んでもらえるということでは、(共利)共生関係といえるでしょう。アケビは、今年10月初め、山室湿原で食べました。種をプップッと動物散布してきました。

木の実には、なぜ赤い色が多いの?
 秋の木の実は、赤い木の実が多いようですが、これは、やはり「目立つ」というのが一番の理由でしょう。鳥の視覚はヒトに似ていて、色が判るようです。ですから赤い実は、我々が見ての通り、鳥にも赤く目立って見えるのでしょう。本に書いてあった調査結果でみてみると。赤5〜6割・黒4割・青やオレンジが1割程度でした。鳥が少なく、より目立つ色の木の実を付けたい寒い地方では、赤い実が増えるようです。人間も一緒で、柿やりんごでも赤くなると「おいしく熟した!」と思いますね。
ガマズミ
(スイカズラ科 ガマズミ属)
カンボク
(スイカズラ科 ガマズミ属)

 ガマズミも甘く人間も食べられるらしい。ただ カンボクは、まずいらしい秋遅くまで残っているそうです。 散布距離は鳥の消化能力と関係が、ありますが、普通は数100メートルが一般的のようです。散布場所も鳥が行く所は、別の木の実があるところが多いので、風散布のように、どこへ飛んでいくか「風まかせ」よりもはるかに効率がいいようです。
マユミ
(ニシキギ科 ニシキギ属)
 この鮮やかな赤い部分は、仮種皮といって種の外側の薄い膜ですが、ここには栄養はほとんどないので、食べた鳥は、「だまされた!」って感じになります。これを(果実擬態)と呼んでいます。

2007.10.24(笹又登山道)

2009.05.27(2〜3合目)

サワフタギ(ニシゴリ) (ハイノキ科 ハイノキ属)

実=2009.09.20 東登山道(山頂〜見晴台)
 伊吹山の青い果実といえば、このサワフタギでしょうか? 東・西両コースで間近にみられます。

花=2009.06.14(山頂の黒竜さん(鈴岡神社)参道)