伊吹山の自然とと四方山話
2. 一口コラム 【花は咲かなくとも実を結ぶ】
|
1. アリの好物を作り、種を運ぶ。
|
アオイスミレ
(スミレ科 スミレ属) |
|
アリを利用する植物では他に、イカリソウ・エンレイソウ・カンアオイ・クサノオウ・カタクリ・イチリンソウ・スハマソウ・フクジュソウの仲間など、200種類くらいあるようです。ヤマエンゴサクなどのキケマン属もそう。ヤマエンゴサクは種がはじけて飛び散る自動散布してその種をアリに運んでもらう。
|
|
イカリソウ(2008.04.30 伊吹山三合目) エンレイソウ(2009.05.03 山頂東コース) |
スハマソウ(2008.04.13 伊吹山三合目) |
鳥散布は秋の木の実が多かったですが、こっちは春の花が多いですね。特にカタクリやスハマソウのような、夏には姿が見られなくなる「スプリング・エフェメラル」の植物にとっては、春早くから活動するアリは大切なパートナーということになります。 | |
ヤマエンゴサク(2005.04.23 伊吹山五合目) クサノオ(2008.04.20伊吹山林道) |
カタクリ(2009.04.17 伊吹山三合目) |
|