冬場の森での観察は春や秋のような艶やかさが無く一見無味乾燥なイメージだが、どうしてどうしテーマは山積みである。そんな目で歩いてみた1日の一部を紹介しよう。
今回は樹木の生え具合、樹相、付着物、絡み合い等に注目してみた。そんな目で木漏れ日の中歩いてみると、春秋の季節より多くの時間がかかるものである。 |
木肌を遠望・近接等観察距離を変えることで、その樹の生い立ちが読めるような気がする。また蔓植物や菌類との競争も見物である。

ミズナラの樹幹
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ミズナラのコゲラの喰い痕
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ミズナラに付着したホウネンタケ
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| 10 年くらい前からミズナラの枯れが目立ち始め森には大きなギャップが広がっている場所もあり、新たな植物の進出の場となっている。荒々しい木肌は、コナラのそれとは異なり同定の基準にもなる。 |

順調に成長した萌芽
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枯死した萌芽
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| 湿原の周りを中心にコナラの分布するところが多いが、かっての里人との関わりが読み取れて楽しい。伐採後の萌芽が均等に成長したもの、途中で枯死したもの、切り口を治癒しようと必至のもの、治癒瘤の付いたもの等々1 本1 本表情が違う。 |

切り口を治癒中
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治癒した瘤
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傍らに腰を下ろすと、物静かに自分の生い立ちをささやきかけてくるような気がする。この順調に成長した萌芽枯死した萌芽ように観ると人間の体と全く同じだとつくづく思う。活力のある樹、萌芽、枝とそうでないもの、また樹種による違い等次々と連想を誘う。
が樹にとって外敵も少なくない。成長過程で動物の餌として身をそがれるものも多い。
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▲巻き付きを拒絶するナツツバキ▲
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ドラマチックなのは、蔓植物との競争である。木肌をつるつるにして、蔓植物の巻き付きを阻止しようとしているようなナツツバキ、木肌が荒いばかりに強引に締め上げられるコナラやミズナラ、取り付かれつつも何とか自身の枯死を免れようとするものなど、この世界も興味津々である。払い落とされた蔓植物も、一筋縄の悪ではない、次の世代に征服を託するものもある。
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コナラに食い込んだ蔓
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2 代目の蔓が攻撃中
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蔓が惨敗
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勝ち誇るホウノキ
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花崗岩の摂理に根を張るヒサカ
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花崗岩礫を包み込むリョウブの根
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