8月初旬から出穂を始めた里の稲田も下旬には刈り取られ美味しい「渡りの風」(コシヒカリ)を味わわせてもらえるであろう。
刈取り間近の「渡りの風」
刈取り間近の「渡りの風」
 稲田を後に森の入口に向かうと、盛夏の暑さを吹き飛ばしてくれる滝が右手に見えてくる。

しぶきをが涼感を誘う小滝→

「やまかど・森の楽舎」の附属湿地は、サギソウ・ヒツジグサが目立ち、水面近くではキイトトンボ・シオカラトンボ・オオシオカラトンボ・ハッチョウトンボ・スジグロギンヤンマ・オオイトトンボ等々が賑やかに迎えてくれる。


:一際目立つネキトンボ
ヒツジグサのオオイトトンボ
ヒツジグサのオオイトトンボ

 これらの多くは産卵行動も盛んだ。終日湿地のあちこちで産卵を繰り返す。これらの行動を観るだけでもここに来た値打ちがあるというものである。遠く京都からこのトンボの撮影だけに何回も通っておられるご夫婦がおられるくらいである。

交尾するオオシオカラトンボ
産卵中のオオシオカラトンボの雌雄

シオカラトンボ交尾中→

産卵中のスジグロギンヤンマ
産卵中のスジグロギンヤンマ
トンボを狙うトノサマガエル
トンボを狙うトノサマガエル
 このトンボに狙いを定めているのがトノサマガエルである。ミツガシワの葉陰でじっとチャンスを待ち続ける姿を観察するのもドキドキする。がそのトノサマガエルに狙いをつけているヘビもいる。こんな見方をすると附属湿地の1日が短く感じられる。
 湿原へ向かう観察コースでは、羽音の大きなオニヤンマがあたかも来訪者を威嚇するかのように、何度も近づいてくる。
一服するオニヤンマ
一服するオニヤンマ
 8月の湿原は、白いノリウツギの花に囲まれ、涼風にサギソウがあちこちに散在している 。

盛夏の南部湿原
涼感を感じるノリウツギ
涼感を感じるノリウツギ
観察コースに多いガンクビソウ
観察コースに多いガンクビソウ

見る機会が少なくなったアギナシ

 今では見る機会の減ったアギナシの純白に身を清められるのもこの時期である。

湿原に散在するサギソウ
湿原に散在するサギソウ
日に日に大きくなる栗
日に日に大きくなる栗
クサギに来たモンキアゲハ
クサギに来たモンキアゲハ
あちこちから飛び出すヒメウラジャノメ
あちこちから飛び出すヒメウラジャノメ
 入道雲を背景にした湿原のたたずまいは、ここが滋賀県であることさえ忘れさせる景観である。

 後半になるとサワギキョウやサワシロギク、キセルアザミが主役に躍り出る。

 湿原を後にして森の中のコースに入ると、降雨量に左右されるもののキノコのオンパレードとなる。1日のコースでこれだけ多くのキノコが見られるのもこの森の凄いところである。
どれだけ大きくなるかアカヤマドリ
どれだけ大きくなるかアカヤマドリ
ベニウスタケ
ベニウスタケ
金色に輝くハナガサイグチ
金色に輝くハナガサイグチ
サンゴ礁を思わせるハナホウキタケ
サンゴ礁を思わせるハナホウキタケ
 ただ8月後半からはスズメバチの活動が盛んになるので、黒い服装と刺激臭の強い化粧品の使用はやめた方が賢明である。
樹液を吸いに来たスズメバチ
樹液を吸いに来たスズメバチ
 また、多くのトンボをはじめとする昆虫の活動が活発ですが、この森は保全のため採集はできませんので呉々もご注意下さい。捕虫網や虫かご等を持ってこられた場合は「やまかど・森の楽舎」でお預かりすることになります。
一休みしたいブナの樹冠
一休みしたいブナの樹冠
 くわえてここは、山ですから歩きやすい靴と長袖シャツ等山歩きに適した服装でお出かけ下さい。熱中症予防のため水分は充分持参されるようお勧めします。

山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
事務局 藤本秀弘
hide-n-c@mui.biglobe.ne.jp