1993年以来10年ぶりの遅い梅雨明けとなりました。
水源の森の動植物の様相が例年とどのように違うのかも興味深いところです。
地球全体としては温暖化が心配されている中での今年の冷夏です。
このことは自然界の変化が、一本調子で変化するものではなく
様々な小変化を繰り返しながら
長期的には一定の変化をしていくということを
示しているものと考えられます。

 山門水源の森では、過去18年間筆者の観察では観たことのないトンボが今年は観られました。
  昨年初めて見られたツチアケビもこのような変化の一環かも知れません。
 3万年を越える山門水源の森の歴史の中で、10年や20年の観察でものが分かると考える方が矛盾しているのでしょう。

秋本番エゾリンドウ
秋本番エゾリンドウ

ツチアケビ
ツチアケビ
 ところで8月の水源の森は、観察路沿いにノギランに続いてエゾリンドウ、ホツツジ、ノリウツギ、ツクバネ、ナンキンナナカマドと目を止めるものが多くなります。
ホツツジ
ホツツジ
白さが眩いノリウツギ
白さが眩いノリウツギ

ナンキンナナカマド
ナンキンナナカマド
白化したハリミズゴケ
白化したハリミズゴケ
 一面に咲き誇るセンブリも後半には楽しみです。
湿原は年中で最も乾燥するシーズンです。
 湿原を支えるミズゴケも年によっては真っ白に干からび、一気に秋の湿原の光景にと加速されます。
 その湿原には、サギソウ、サワギキョウ、サワシロギク、コバギボウシ、キセルアザミが秋の湿原を演出します。かって盗掘で大被害に遭って減少したサギソウも、訪問者のマナーの向上によって少しずつ増えてきたのはうれしい変化です。
戻ってきたサギソウ
戻ってきたサギソウ
サワシロギク
サワシロギク
コバギボウシ
コバギボウシ
キセルアザミ
キセルアザミ
 ただ撮影のためと湿原内に立ち入る悪質なカメラマンは未だ後を絶ちません。互いにこの自然環境を次の世代に引き継ぐために自然に接するマナーは守りたいものです。
アギナシ
アギナシ
サワギキョウ
サワギキョウ
 林内外ではナンキンナナカマドの実やタムシバ、ヤマボウシの実が色づき、林床にはツチアケビが、後半から9月にかけてはおびただしいキノコの発生が楽しめるはずです。
キノコ1
キノコ1
キノコ2
キノコ2
キノコ3
キノコ3
キノコ4
キノコ4
キノコ5
キノコ5
キノコ6
キノコ6
キノコ7
キノコ7
 会員の小寺氏の調査では150種を越えました。訪れた皆さんは何種類くらい確認できるか試してみてください。ブナの森で、林間を吹き抜ける緑の涼風を感じて頂けるのもこのシーズンです。8月の自然観察会は24日(日)です。
涼風のブナ林
涼風のブナ林

藤本秀弘 hide-n-c@mui.biglobe.ne.jp

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