2002.Feb.

湿原の真ん中で鹿の気分を味わってください。

 今年は積雪量が多いです。湿原行きは冬山装備で出かけてください。連日雪崩注意報が出ていますので、健脚コースはあまりお勧めできません。ただ積雪期のみの楽しみがあります。湿原の上も凍てついた午前中は歩行が可能です。シーズン中湿原は、湿原の動植物を痛めるので入ることができませんが、今は可能です。湿原の真ん中で鹿の気分を味わってください。


1.登山口


 駐車場近くの案内板も足の部分は隠れるほどの積雪も珍しくありません。この光景に触れるだけでも自然の醍醐味を感じていただける人もいるはずです。降雪の少ない地域でお住まいの方は、入口だけでもお子さま連れでお越し下さい。

2.アシアト

 一歩コースへ踏み出すと雪との格闘になります。雪面が凍てついておればアスファルト道路並に歩けますが、気温の高い日や午後、新雪時は場所によっては腰まで埋まってしまうこともあります。

3.道標

 砂防工事が行われた上の道標です。入口からここまで30分もかかることもしばしばです。あせらず湿原を目指しましょう。

4.ノウサギの足跡

 冬の湿原の森の楽しみは、動物の足跡です。最も遭うチャンスの多いのが、ノウサギの足跡です。筆者の子どもの頃は、この通り道に罠をかけてノウサギを捕らえて食用にしたものです。他にシカ、イノシシ、テンも見られ野鳥の足跡も結構見られる事があります。
 峠から湿原への下り路は、滑落の心配があります。十分注意して降りてください。

5.雪圧

 積雪量によりますが、湿原の灌木帯の木々の多くは雪圧で、このように曲がっています。この木はミヤマウメモドキですが、イヌツゲも同じように雪に埋まっています。この近傍を歩くときは、細心の注意が必要です。雪の下は大きく穴があいている場合があるからです。胸まで落ち込んで這い出るのに苦労することがあります。

6.大雪原

 灌木の多くが雪に埋まってしまい、湿原は大雪原に変貌します。この雪面をシカやノウサギが疾走する光景を想像しつつ歩くのも楽しいものです。

7.池塘の積雪

 山地からの水路や、積雪が少ないときは水面が一部顔を出していることがあります。そこではキセルアザミが春を待ちかねロゼット状に葉を広げています。

8.池塘の積雪

 水面の見える池塘では、積雪部分と水面との色彩の変化が楽しめます。少しカメラのアングルを変えるだけで世界が変わります。水面が凍結しているときはその上の縞模様が見事です。

9.南部湿原

 展望台からの湿原は静まりかえっています。展望台に積もった雪の上にどかっと腰を落とし、熱いコーヒーを味わいつつ湿原の森全体を眺める時の幸せは格別です。

10.中央湿原

 白一色になってしまう南部湿原に比して、中央湿原は山地からの流水の流路が空いていることが多い。湿原越しの健脚コースの雪景色も楽しめます。

11.マンサク

 植物は冬芽で春の来るのを待っていますが、マンサクは既に蕾がふくらみかけています。積雪のおかげで木々の梢が身近に観察できます。シカが少ない緑を求めてイヌツゲの梢を喰いあさっているのも観察できます。


藤本秀弘