霧に包まれた水源の森

梅雨時期の山門水源の森に出かけるのは、
ついついおっくうになるものですが、
思い切って出かけるとそこには晴天の時とは異なる世界が広がっています。
ジュンサイ
ジュンサイ
咲き始めたヒツジグサ
咲き始めたヒツジグサ
 雨の日には、見事に並んだ多くのモリアオガエルの卵塊から、オタマジャクシが池塘めがけて落下してゆきます。

卵塊からオタマジャクシ誕生→

卵塊からオタマジャクシ誕生
下で待ちかまえたイモリは久しぶりのご馳走に群がってきます。
 雨の散策路にもイモリが這い上がっています。
陸上に這い上がったイモリ
陸上に這い上がったイモリ
掌に落ちたオタマジャクシ
掌に落ちたオタマジャクシ
 
草蒸してきた湿原に日差しが差し込むとハッチョウトンボやキイトトンボが飛び交っています。四季の森の沢沿いにはカワトンボが・・。
 注視するといろいろな高さにクモが巣を張り、トンボや蛾、セミまでもがクモの餌食になっています。

クモの巣に懸かった
ハッチョウトンボ♀→

クモの巣に懸かった
ハッチョウトンボ♀
道沿いにはオカトラノオ、ノギラン、トリアシショウマ、ノリウツギ、ナツツバキの白花に混じってヤブムラサキの薄紫花がアクセントをつけてくれています。
オカトラノオの花粉を喰う甲虫
オカトラノオの花粉を喰う甲虫
トリアシショウマ最盛期
トリアシショウマ最盛期

ノギラン咲き誇る
タムシバの果実
タムシバの果実
 春先花を楽しんだタムシバ、シロモジ、クロモジ、ヤマウルシ、ヤマナシ、ナツハゼ、ソヨゴ、マルバマンサク、マルバアオダモなどの果実の観察も趣があります。

 間もなく湿原はサギソウやアギナシが咲き始めるシーズンを迎えます。

ナツツバキ見頃
ナツツバキ見頃
 この時期山頂部は霧に包まれることが多く、煙霧越しに見えるブナの巨木の幹にしたたり落ちてゆく水滴の動きには、動くことを許されない植物の知恵を感じさせてくれます。

クリの果実→

クリの果実
 またこれから9月は、キノコのシーズンでもあります。水源の森のキノコの種類の多さは、小寺会員の調査で160種を越えています。

テングタケ→

テングタケ
ヒビワレシロハツ
ヒビワレシロハツ
カワラタケ
カワラタケ
ニガイグチモドキ
ニガイグチモドキ
ツノマタタケ
ツノマタタケ
右の写真のアカヤマドリは筆者がこれまでに水源の森で見たものの中で最大で、傘の大きさがなんと28cmもありました。

大傘のアカヤマドリ→

大傘のアカヤマドリ
 南部湿原東側ヒノキ林の中のツチアケビもやっと発芽し始め、月末にはラン科の特徴的な花を付けることと思われます。昨年見事な花と実をつけた四季の森のツチアケビは9日現在発芽は認められなかった。
 四季の森から大曲周辺で聞こえるオオルリの鳴き声の美しさもさることながら、オオタカの警戒音も時折聞こえてきます。オオタカに襲われただろうと思われるカケスの美しい羽が散乱しているのも目にすることがあります。
 これで山門水源の森の食物連鎖の頂点にはオオタカがくることになります。兼ねてから湿原のイシガメやアオダイショウ等が喰われているのを見て何が喰った後なのかと疑問に感じたものですが・・。
 7月12日に実施された西浅井町主催の観察会には、県内は言うに及ばず奈良・豊中・枚方・春日井等々遠隔地からの参加者55名と本会会員とが参加されました。小数人員のグループで和やかに観察ができました。浅井グループの皆さんは、撮影チャンスがなく申し訳ございません。8月は24日が観察会です。斎場10時出発です。

四季の森コース/竹端グループ

四季の森コース/鹿田グループ

四季の森コース/筒井グループ

四季の森コース/近成グループ

文責・撮影:藤本秀弘