新春の賑やかな水源の森

 2003年が明けました。会員の皆さんには良い新年をお迎えのことと存じます。
本年も「山門水源の森」を確実に次の世代に引き継ぐための活動にご協力いただきますようお願いいたします。
南部湿原
南部湿原
 さて筆者は、恒例になりました新年の「山門詣」に参上致しました。

 年末の降雪による積雪は、駐車場17cm、便所前25cm、砂防ダム25cm、峠29cm、北部湿原30cm、南部湿原37cm、山頂45cmでした。
 砂防ダムあたりからシカの足跡に出迎えられ、これに引きつけられるように湿原に向かいました。

 峠から湿原へ降りる階段付近で、シカのようなスマートな足跡ではない、胴体を引きづったような足跡に遭遇。足跡の主が何なのかを確かめようとするものの、鮮明な足跡がない。
 「イノシシの足跡?」と考えつつ前進すると、前方の樹幹に動くものがある。
イノシシの足跡?
ニホンカモシカ
ニホンカモシカ
 目を見張ると何と15m先にニホンカモシカの出迎え。

 先方も驚いたらしく、こちらを凝視。何とか樹木の邪魔にならない場所に出てくれることを祈りつつ、両者の対峙が続く。

 こちらは息を止めて樹間を出てくれることを祈りつつも、万一のためにシャッターを切り続ける。
ニホンカモシカの足跡→

 6分後先方が突然ダッシュして逃亡。筆者が勝負には勝ったものの、シャープな個体写真を撮ることは出来なかった。
10年近く前に湿原へ出てきたニホンカモシカを200mの距離から撮った記憶があるがそれ以来の対面であった。

ニホンカモシカの足跡
 この後湿原と健脚コースを歩いたのだが、全域でシカやノウサギ、イヌ等の足跡が続き、一人で水源の森を歩いているという気にはならない、

ノウサギの足跡→

ノウサギの足跡
 賑やかな山門行となった。
さらに雪上には、野鳥の餌の食い屑が散乱しており、雪中行のしんどさを忘れるほどの楽しい1日でした。
 もっとも40cm余の積雪の中の歩行は、普段使用していない筋肉を使うこととなり、下山時には歩くのに支障があるという状態でした。
 元旦の「山門詣」に固守しているのは、山頂の守護岩にこの1年の無事と山門水源の森が、言葉通り次世代に引き継げるようにとの覚悟を再確認するためである。

 今年は、山門に詣でる前に海津の「海津天神社」にも、会員の諸氏を代表して皆さんの健康といやさかを祈願してきました。

除雪前の「守護岩」→

除雪前の「守護岩」
御神酒を供えた「守護岩」
↑御神酒を供えた「守護岩」
 幸いにも天気予報ははずれ、山頂へ向かう間は日差しもあり、ブナの大樹の梢が天空に向かってそそり立つ景観は、足腰の痛みを忘れさせるに十分でした。

 ただブナの森への登り坂は、積雪の多さも手伝って、20m前後を登り切るのに5度も立ち止まるという情けなさでした。
そそり立つブナ
↑そそり立つブナ

 山頂付近のブナの個体は、普段あまり丁寧に観察していませんが、雪の中での老樹は圧巻でした。

 降雪にもびくともしない堅牢さが周囲を圧倒しています。

ブナの森の急坂
ブナの森の急坂
ブナの老木
ブナの老木

 落葉の結果、樹冠付近に懸かっていた野鳥の巣が目立ちました。
そのうちの1つが強雨のためか壊れて雪上に散らばっていましたが、巣材の大部分はコケでしたが20cm前後のビニール紐が2本使われていました。このことは、何も山門だけのことではありませんが、こんな所にも環境汚染が忍び寄っていることを改めて知らされました。

 インターネットのHPにも書きましたが、これから新緑までの間は、樹間から遠景を楽しむことができます。
エナガ?シジュウカラ?の餌屑
エナガ?シジュウカラ?の餌屑
巣材
巣  材
 今回は、伊吹山は雲で見られませんでしたが、山門の集落や大浦湾を北の尾根から眺望出来ました。

 これからが冬本番です。皆さん自身の冬の山門水源の森をお楽しみ下さい。
天気予報のチェックと服装は確実に!
北尾根から見た山門の集落
北尾根から見た山門の集落