トップイメージ

6月23日西浅井町主催の山門水源の森観察会が100名余の参加者で実施されました。
(下欄に参加者の入山記念写真を掲載しています。ご覧ください。)

池塘の水も干上がり直前の南部湿原
↑池塘の水も干上がり直前の南部湿原
 梅雨時としてはこれまで降雨量が少なく、湿原でのモリアオガエルの産卵状況が心配されましたが、干上がった湿原にも有に100個を超す卵塊を観察することは出来ました。

純白から褐色まで産卵日の異なる卵塊→

卵塊
 しかし、この状態が続けば産卵された卵塊の
半分程度は、オタマジャクシになっても下に水がないという悲惨な状態になります。何とか適度な降雨がまたれるところです。

 さてこのモリアオガエル、皆さんには見てもらえなかったのですが、この日8時に湿原へ下見に行った時には、左下の写真の産卵中の光景が観察できました。
 下に水がある部分では卵塊が鈴なり状態になっていたのは観察していただけたと思います。

産卵中のモリアオガエル(6/23 8:00)→

産卵中のモリアオガエル
 湿原内にはノハナショウブやトキソウが、周りの観察路ではニシカワトンボやハッチョウトンボ、ルリタテハ、

ルリタテハ

ノハナショウブ
 おまけにイシガメ、イモリも班によっては観察出来ました。

 林内では、発生が少なかったですがギンリョウソウも見つけた班がありました。入り口で見たモウセンゴケは、後1週間ほどでかわいい白い花を開きます。好天なれば、葉にいっぱいの粘液が出ているのも観察できます。今回は雨上がりということもあって、昆虫が捕らえられているのは観察できなかったのが残念でした。

イシガメ
 これから8月初旬にかけては、トンボの羽化ラッシュです。観察路でもいろいろなトンボに出会うことが出来ます。もっとも見つけるのがやっとという細いトンボもいます。こうしてみると文字通り生物の躍動の季節を感じることができます。
 これから梅雨本番です。こういう天候ですとなかなか水源の森へ出かけるというのはおっくうになりますが、雨の中だから見られる感動的な自然があります。
そっと下から覗いた葉の裏にトンボやチョウが雨宿りをしていたり、人の歩く道とは知らず這い出した来たイモリやイシガメ、水滴をつけて異様に光る生き物に出くわすのもこの時期です。

ニホンヒキガエル→

ニホンヒキガエル
 ノギランも地味な花ですが、露がかかるとまた趣が変わりいい被写体になりますが、これからがシーズンです。トリアシショウマも咲き始め、続いてノリウツギが咲き出し、湿原の周りは8月後半のサワギキョウが見られるまでは「白色」が優先するシーズンです。これらの花々には様々な昆虫が集まってきます。三脚を立ててゆったりと訪れる昆虫撮影を楽しんでください。
 7月の観察会は13日です。森林の落ち葉の下の普段見ることのない虫を観察します。驚くほど沢山の生き物がいるはずです。
6/23 参加者の皆さんの入山記念写真
地元西浅井中学生諸君→

 中学の皆さん足は大丈夫ですか?今日の観察会は如何でしたか?
皆さんの住んでいる地域にこんな素晴らしい自然が、ご先祖さんの力で残されていたということは大変ありがたいことです。皆さんも今回とは違ったシーズンに何回も足を運んで、水源の森がどんなに素晴らしいかを再度確認してください。
 では又水源の森で会いましょう。陸上の方も頑張ってください。

地元西浅井中学生諸君
健脚コース参加者の皆さん▼
 途中わずかに時雨れましたが、この時期にわりと涼しい歩きやすい日で何よりでした。山門水源の森のすばらしさを少しでも感じ取っていただけたことと思います。集団で移動しましたので、十分な説明が出来なかったと思います。
 数人グループでゆったりと別のシーズンにおいで下さい。湿原の様相は、1日1日変わります。小生も2日前の夕刻と今朝とさらに皆さんとご一緒しましたが、3回とも様相が違っていました。それほど色々なことを感じ取れる水源の森です。又の機会に水源の森でお会いできるのを楽しみにしています。
健脚コース参加者皆さん▼
水源の森のご感想はいかがでしたでしょうか?大勢での移動でしたので、十分なお話が出来なかったと思います。こういう場所ですから、理想的には数人でゆっくり歩くというのがいいのですが・・・。山門のベストシーズンは、次の4つと思います。
 11月下旬の紅葉・1月〜2月の積雪・3月末から4月の融雪期・5月初旬のミツガシワ・6月中旬のモリアオガエルとササユリもっとも8月〜9月のサワギキョウとトンボの群舞や8月下旬のキノコの大発生も見逃せません。それでは又水源の森でお会いできるのを楽しみにしています。お疲れさまでした。

散策コース参加者の皆さん▼
 京都・大阪からようこそ山門水源の森へお越し下さいました。この湿原の水が皆さんの水道へ確実に繋がっています。琵琶湖の汚染が進んでいる現在、周囲のこうした自然を先祖から引き継いだ私たちは、どうしても次の世代にこのままの状態で引き継ぐ責務があります。
 短時間でしたが、各人各様にすばらしさを感じ取っていただけたと思います。今日の水源の森の様子は、2002年6月23日の瞬間の様子です。水源の森の様子は、1日1日変化します。何回、どんな間隔で出向いても飽きるということがありません。是非ゆったりとした日程で少人数で又お越し下さい。パトロール中の私たちに出くわしましたら、お気軽に声をおかけ下さい。ではまた・・・



文・撮影:藤本秀弘
散策コース参加者
 NO30へ