「新たな鹿の食害始まる!」
Vol.21 2001/09/30
山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
Writing & Photo by Fujimoto

雨模様にかかわらず、参加者30名の観察会。

参加者の集合写真

 小雨にかかわらず、遠くは京都からの参加者を含め30名のキノコ観察会。
京都の小寺氏ご夫妻に講師をお願いして、キノコを中心とした観察会が行われました。

 山門水源の森では、小寺氏のこれまでの調査で既に、100種を越えるキノコが確認されています。 今回は、晴天続きということもあり、2週間前まで視界は全てキノコというわけにはいきませんでしたが、50種ものキノコが観察できました。

キノコ集合1
キノコ集合2 

 白い毒のあるタマゴテングタケは、大変美しく参加者の人気者となりました。
 次々と新しいキノコが見つかるたびに小寺氏の素晴らしい解説に、参加者一同が聞き入りました。

解説風景

 四季の森では小雨模様となりましたが、観察に差し障ることもなく、参加者の熱意の方が勝っていました。

スナップ1
スナップ4

 採集したキノコは全部集合場所まで持ってきて、この日の総復習をするという念の入れようでした。 キノコのおおよそ半分くらいは未だ名前も付いていないと聞き、参加者一同キノコの不思議さと、奥の深さに改めて驚嘆しました。

キノコの同定には裏側が重要なんです。スナップ5

子どもたち
 子どもたちの中には、私キノコの研究をしたいと言い出す子までありました。
 やはり自然に接することが、子どもを育てるのに最も重要だと感じ入りました。  キノコだけでなくこの森の多様性に、参加者一同嘆息するほどでした。

←「素晴らしい森ですね」と小寺氏の解説

スナップ3
←皆さんキノコの研究家

豊かな自然とはこんな所を言うのではないかと・・。


穂が出そろったイネ科の植物で被われる南部湿



 春先の湿原内のミツガシワの食害は、かってない大規模なものであることは既号で報告しました。
 9月の調査では、湿原内のミツガシワの地下茎の食害は依然として止まっていません。

 さらに西部山地の「ブナの森」から「アカガシの森」にかけてネジキの樹皮がことごとく被害に遭っているのに気づきました。

地下茎が食い荒らされた南湿原→

ミツガシワの食害
ミツガシワの被害が尾瀬沼でも大きな問題になっています。
 このことについては、「山と渓谷」の9月号に詳しく報告が載っています。
 ネジキの被害は、ここ「山門水源の森」ばかりでなく、朽木村の「生きものふれあいの里」でも大被害であることが同所の「たより」に中村氏が報告されています。
 山門のネジキの被害は、この樹木のみが選択的にことごとくやられています。

鹿の食害のネジキの樹皮→

ネジキの樹皮
 30日の湿原は、紫のサワギキョウと深紅に色を染めたミヤマウメモドキが未だ紅葉にはほど遠い湿原の色彩にアクセントをつけてくれていました。
 もっともヤマドリゼンマイの紅葉は既に最高潮に達していましたし、中央湿原のヌマガヤの穂は出揃い、葉は紅葉を始めていました。

色づいたミヤマウメモドキ→

ミヤマウメモドキ
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