
Vol.20 2001/08/11
山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
Writing & Photo by Fujimoto
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![]() 緑濃い南部湿原(2001/8/11) |
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西浅井町主催の8月定例自然観察会は、10日前日までの不安定な天気とは打って変わった好天下で行われました。今回は昆虫に焦点を当てた観察会を企画し講師に南尊演氏(山門湿原研究グループ)に加わって頂きました。
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| 参加者は、約80名で、この21日からフィンランドへ研修に行く西浅井町の生徒諸君と滋賀県の環境研究部会の先生方、加えて一般の方々でした。コースの樹木も湿原の植物も1年中で最も緑が濃いシーズンです。ただ森林内では以前から進行しているミズナラを中心とした立ち枯れが今年も「四季の森」の西側斜面で進行していました(右下写真参照)。 |
| 昆虫をテーマの観察会であったが、今年は湿原でもハッチョウトンボを初め多くのトンボの発生が少なく、ハッチョウトンボ、オオシオカラトンボ、キイトトンボ、ノシメトンボ程度の観察でした。四季の森では、ヒグラシの脱皮殻が大量に見られましたが、時間的に早かったため徒歩中に一カ所鳴き声が聞けたのみであった。 |
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他のセミ殻も確認はできなかった。南氏がバッタとキリギリスの仲間の違い等の説明で捕獲した昆虫を、空気が出入りするビニールのサンプル袋に入れて参加者に回して説明していただいたが、筆者は昆虫の説明をこのようなスタイルで聞いたのは初めてで非常に感激した。昆虫を殺さずに、しかも特徴がよく見える方法は、虫が怖いという参加者対応にも好都合に感じた。 湿原内部には、サギソウがほぼ満開状態になっていましたが、6月に移植したサギソウは、4割くらいが開花しているものの蕾のものが目立ちました。このことは、植物も環境が変わるとすぐにはその環境に適応できないということを表しているのかも知れません。 |
| 林内には白いキノコが各所に見られ妖精に見守られながら歩いているようなファンタジックな感じでした。そのキノコも枯れ木から発生しているものの割合が多い感じであった。これから9月にかけては山門水源の森で1年を通じて最もキノコの発生が多いシーズンを迎えます。 |
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![]() アギナシ |
![]() サワシロギク |
![]() コバギボウシ |
このほかにはアギナシ、サワシロギク、コバギボウシ、サワギキョウ、ヒツジグサ等が咲き始めていました |
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![]() 入り口付近の広場で説明を聞く |
![]() 四季の森でスケッチする参加者 |
南部湿原では、シカが相変わらずミツガシワをかなりひどい状態に食い散らかしていました。この調子で行くと来年の春もミツガシワの白い絨毯を観察することが難しくなるのではと心配です。 数日来結構な降雨があったはずですが、南部湿原はかなり干上がった状態になっていました。湿原の周りのノリウツギの白さが疲れた体にさわやかさを取り戻させてくれました。9月の湿原はサワギキョウが林立する紫のシーズンでもあります。 確かに立秋の風が吹き、暑さの中に秋の到来を感じた一日でした。 |
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ヒグラシの脱皮殻↓
![]() ←サギソウの白さを前に記念撮影 |
| 「工事その後・・・前号で報告した保安林の工事について7月25日の夜に県の担当者と役場担当者、地元生産組合及び引き継ぐ会の代表者とが話し合いを持ちました。
「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」が、どのような活動をしているのか、森がどうあって欲しいのか、森に関わる者がどういう態度であるべきかを話しました。その結果、今回の工事については、森の保全のために欠かせない工事であるが事前に話し合いの場を持たなかったことへの釈明がありました。 |
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