中央湿原
鹿の運動場となっている中央湿原↑

 10月の山門は、夏から秋への助走の時期です。
 ブナ、サクラ、ホウノキ、ウルシ、ヌルデは紅葉を進めています。
これから月末にかけて紅葉が進行し、11月の1年中で最も華やいだ季節を迎えることになります。
今回は、今「山門水源の森」を飾っている花・実の情報をお届けします。
 毎回報告しているニホンジカの被害は、今月もやむことがありません。
湿原内では次々と新しい池塘のミツガシワの地下茎を食い続けています。
北部湿原の灌木帯内も所狭しと走り回っています。
寝床にあたる場所も何カ所かあります。
また、林内もネジキの樹皮が完全に残っているという個体は、探すのが困難なくらいです。
 来春のミツガシワが心配です。ミツガシワだけは増殖の必要がないと考えていましたが、この調子だとこの増殖も考える必要がありそうです。
 湿原までの小道と湿原の内外で今最も目立つのはエゾリンドウです。
日光が差し始めると、恥じらうように花開く様が一段と可憐さを感じさせます。

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ↑

エゾリンドウ
エゾリンドウ↑
コウヤボウキ
 コウヤボウキも遠目ではその美しさはもう一つですが、ルーペで見るくらいのつもりで接近してみると、その美しさの真価を楽しめます。
 この時期花もさることながら、実りの秋・種々の果実の色合いを楽しむのも格別です。
特に早朝や時雨直後の日光に輝く一瞬の色合いは、この世のものとも思われない色彩を見せてくれることがあります。

←コウヤボウキ


キセルアザミ
ヨツバヒヨドリ
 おうおうにして大きな美しい花に気を取られたり、カメラを向けがちですが、
今秋は果実に挑戦されては如何ですか。
 クリの落下は、最盛期を過ぎましたがアケビは今が最盛期です。
鳥より先に食すると幼い頃の懐かしさに戻る一時ともなります。
紅葉と落葉の季節、文一総合出版の『落葉図鑑』片手に水源の森を歩かれるのもいいのではないでしょうか。

←(左)キセルアザミ
 (右)ヨツバヒヨドリ

ノイバラ↓
ノイバラ
ツルアリドウシ↓
ツルアリドウシ
チゴユリ↓
チゴユリ
ツルシキミ↓
ツルシキミ
キツネササゲ(ノササゲ)↓
キツネササゲ
サルトリイバラ↓
サルトリイバラ
ヤブコウジ↓
ヤブコウジ
コアジサイ↓
コアジサイ
ソヨゴ↓
ソヨゴ
アカガシ↓
アカガシ
葉も紅葉しだしたミヤマウメモドキ↓
次回の自然観察会は、
11月10日(土)

「紅葉に息をのむ山門水源の森」

山門水源の森の冬の訪れは早い。
短い秋のこの季節は、
この森で一番華やかで美しい季節となります。

Writing & Photo by Fujimoto

VOL.23へ
注:掲載写真の無断複写および使用することを固く禁じます。
写真提供は、当会員藤本秀弘氏のご厚意によるものです。