何十年ぶりかで2mを超える積雪に、2月になればどのような事態になるのかと心配と期待とが入り交じった今冬であった。が立春過ぎから一気に融雪が進行している。
2月22日現在湿原の積雪は120cmとなり、流水・湧水のある部分は大きく地肌を見せるまでになった。

流路に沿って融雪が進む北部湿原と西山
流路に沿って融雪が進む北部湿原と西山
 強くなった陽光の下雪面を歩くと、雷鳴を小さくしたような融雪音が「ピシャッ」と響き何事かと驚かされる。積雪の下面で空いた空洞が崩れる音である。確実に春が近づいているとはいえ未だ2月。今後大量積雪ということは無いにしても、降雪は何回かあるはずで、この時が景観としてはまた素晴らしい。
湧水部から融雪が進む
湧水部から融雪が進む
 融雪・凍結・降雪が創り出す池塘の文様、里山にうっすらと降り立ったような降雪が創る景色は、写真好きには絶えられないシャッターチャンスを提供してくれる。が危険も待ち受けていることを忘れてはならない。
流路に沿って融雪が進む中央湿原
流路に沿って融雪が進む中央湿原
 好天の午前中は、雪面が凍結し非常に滑りやすいし、気温が上昇した午後は積雪の下面では融雪が進行しているため空洞ができ落ち込むことがある。特に灌木帯は、積雪で埋まっている灌木の隙間で融雪が進んでおり、一度落ち込むと灌木の枝に足を取られ這い上がるのに一苦労する。
新雪が美しい里山の雪
新雪が美しい里山の雪
融雪が進む里山
融雪が進む里山
 一歩一歩足元を固めて歩く必要がある。
一雨ごとに融雪が進み生きものの活動も活発化してきた。
 特に野鳥の活動の痕跡があちこちで観察される。観察コースでは、エナガの群にシジュウカラ、ヤマガラが混在しアカマツの種子や枯木の虫をせわしく食しており、木の下は喰い屑が散乱している。
オシドリを狙うオオタカ
オシドリを狙うオオタカ
 県道の堰堤ではオシドリを狙うオオタカの勇姿が観察された。が今年の豪雪では各種の被害も出ている。とりわけ倒木が各所で目立つことと、観察コース沿いの木柵の倒壊、破損が目立ち春からの保全作業が思いやられる
 4月20日以降は、一気に来訪者が増加すると考えられるので、それまでに保全作業を終えるとなると一筋縄ではいかない。会員諸氏の絶大なご協力をお願いします。
転落が怖い散策コース・大曲付近
転落が怖い散策コース・大曲付近
 2月26日「2005年おうみNPO活動基金」採択団体の成果報告会が行われた。
本会は近成理事が、多岐にわたる保全作業の成果を報告。氏の報告を聞きつつ、実に多くの会員と地域の方々のご協力で大きな成果が上がっていることに改めて感激させられた。目先の成果にこだわることなく、地道に着々と保全活動に携わることの重要性にも改めて気づかされた発表でした。
2005年おうみNPO活動基金成果報告会
2005年おうみNPO活動基金成果報告会
 3月25日の総会でその成果と2006年の活動計画(新企画も含めて)をご審議いただきたいと思います。2005年の成果は、春と共に目に見える形で森に姿を現わすはずです。
山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
事務局 藤本秀弘
hide-n-c@mui.biglobe.ne.jp