JRC:南部湿原南端でオオバコを除去するJRCのみなさん
↑JRC:南部湿原南端でオオバコを除去するJRCのみなさん

 5月ごろ伊香郡の小学校の先生をされている会員から夏休みの青少年赤十字の活動の一環として、郡内の小学校のリーダーの活動場所として「山門水源の森」を取り上げたいのだがとの相談が事務局にありました。
散策コース班の記念写真
散策コース班の記念写真
 当時侵入雑草(セイタカアワダチソウ・オオバコ・ハルジオン・・・)の除去作業の計画中であり、その一部を手伝ってもらえればということで実現しました。当日は「山門水源の森」の生物多様性と保全の重要性をできるだけ子ども達にも理解できるように話をし、侵入雑草(今回はオオバコに限定)の除去の意義等についても説明した後、現地観察会とオオバコ除去作業を行ってもらいました。作業に参加してくれた子ども達の中には、既に5回も来ているという地元小学校の子どももおり、彼らがこの森の魅力と保全の必要性を感じ取ってくれるまでは、今の会員で頑張らねばと再確認した行事でした。
湿原のアギナシ
湿原のアギナシ
 作業は午前中で終了し、午後は自分たちの体験を元にして、ポスター制作をしてくれました。作品は「やまかど・森の楽舎」に展示してありますから、是非ご覧下さい。
 6月の少雨、8月の高温が効いたのか山門水源の森を初めとする湖北では「ナラ枯れ」が数年ぶりに目立っている。もっともこの傾向は全国的なもので、カシナガキクイムシによるものである。じりじりと肌を刺す夏の太陽のもとでは湿原越しに見える赤褐色の枯死は無惨である。1980年代後半から日本海側を中心に広がり、2002年までに秋田県から鹿児島県まで1府17県に被害がおよんでいるが、原因は不明である。薪炭林の放置が原因との説もある。

観察コースで産卵するミヤマフキバッタ→

観察コースで産卵するミヤマフキバッタ
色付き始めた稲穂のバックにナラ枯が広がる
色付き始めた稲穂のバックにナラ枯が広がる
涼を呼ぶサギソウ・附属湿地
涼を呼ぶサギソウ・附属湿地
 8月6日に咲き始めたサギソウも10日を過ぎると一斉に開花が続き湿原も附属湿地も涼しさを演出している。湿原では、清楚なノリウツギが一層涼しさを誘っている。10日過ぎからの断続的な降雨によって林床にはキノコが多発し始めた。これから9月初旬までがキノコの大発生のシーズンに入ります。三脚・デフ板持参で撮影におでかけ下さい。

青空に映えるノリウツギ→

青空に映えるノリウツギ
 立秋を過ぎて観察コースの稜線では涼風が感じられるものの、暑さには弱いという観察者にとって「やまかど・森の楽舎」の附属湿地は最高の観察地点です。
 ハッチョウトンボの季節は終わったものの、ショウジョウトンボ・オオシオカラトンボ・シオカラトンボ・キイトトンボ・オオイトトンボ・ネキトンボ・クロスジギンヤンマ・オオルリボシヤンマ・オニヤンマ等々の交尾・産卵がめまぐるしいくらい観察できます。もちろんサギソウ・サワギキョウ・ヒツジグサも楽しめます。

ヒツジグサで産卵・クロスジギンヤンマ→

ヒツジグサで産卵・クロスジギンヤンマ
ヒツジグサのオオイトトンボ
ヒツジグサの
オオイトトンボ
ミツガシワの茎で産卵・オオルリボシヤンマ
ミツガシワの茎で産卵
オオルリボシヤンマ

 8月2日NHK「610」で「山門水源の森」が放映されましたが、右の画像はその収録風景で、会長の竹端氏が集音マイクを持ってスタッフなみの活躍で「水源の水音」が収録されました。
「水源の水音」収録風景
「水源の水音」収録風景
 13日の本会主催「サギソウ咲く湿原を訪ねて」の観察会は「大雨洪水警報」下で実施するも好天に恵まれ、健脚コース単独班と散策コース班とでゆったりと観察出来ました。この日懸案の展望台から湿原が全く見えない状態を解消するべく、除伐を会員が行っていただきました。その結果、南部湿原の眺望がきくようになりました。訪問者も絶賛です。是非皆さんもご確認下さい。

除伐作業中→

除伐作業中
 未だ中央湿原方向の眺望が悪く今後除伐の必要があります。サギソウに続いて、サワギキョウ、サワシロギクのシーズン到来です。ご家族でおでかけ下さい。スズメバチのシーズンでもあります。ご注意下さい。

山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
事務局 藤本秀弘
hide-n-c@mui.biglobe.ne.jp