「山門水源の森」を望む里の水田
「山門水源の森」を望む里の水田

 代掻きから始まった山門の里の水田は田植えも完了し人々の息づかいが一層感じられるようになってきました。里から「山門水源の森」方向を眺める度にこの人々の営みの継続こそが今の森の生物多様性を生み出したものだと思えます。
銀色に輝く北部湿原のコナラ林
▲銀色に輝く北部湿原のコナラ林
 4月から5月初旬にかけての森は、気温変化が激しく緑の変化も一進一退を繰り返しました。
今年のカスミザクラの満開は5月3日
▲今年のカスミザクラの満開は5月3日
多くの来訪者を迎えたカスミザクラも高温で一気に開花が進みました。
 同時にこの高温は湿原の水位の急低下を招きましたが、続く降雨で復調しシュレーゲルやモリアオガエルの大合唱となっています。20日過ぎにはモリアオガエルの産卵が始まるはずです。
群落再生が進むミツガシワ
▲群落再生が進むミツガシワ
見事に花を付けたミツガシワ
見事に花を付けたミツガシワ
 2001・2002年とシカ・イノシシによる食害で痛めつけられたミツガシワも、昨年から今年に掛けて殆ど食害がなくなり群落がかなり復元し訪問者も感激していただきました。自然の修復力とは人智を越えるものです。
ツリバナの花
▲ツリバナの花

 食害が少なかった遠因に、昨年のドングリ類の不作でシカ・イノシシが他地域へ移動したことも考えられます。→

花付きがよい今年のヤマナシ
▲花付きがよい今年のヤマナシ

→…が今年は現在のところブナを始め多くの植物の開花状況が良く、いわゆる「生り年」になりそうです。

そして、どのような事態が進行するか観察を続ける必要があります。
 もう一つうれしいニュースは、昨年も実施した保全作業の一つの草刈りの効果は抜群で、観察コース沿いに次々と草本類が芽吹いたことです。
 トキワイカリソウ・スミレ類・エゾリンドウ・ササユリ等これからのシーズンが楽しみです。
保全作業場所では、下の写真の通り凄まじいばかりのササユリの発芽です。
ササユリの実生に目を見張る
▲ササユリの実生に目を見張る
 この場所は調査区として継続的に、成長具合を 観察したいと考えています。どなたかこの調査区担当していただけませんか。調査区は10m×2mで約100株あります。数年後にはササユリの大群落になるはずです。

踏みつけやすい場所には注意看板→

踏みつけやすい場所には注意看板
 もちろん今後の保全作業が必要ですが。5月中旬ともなるとフジ・タニウツギ・レンゲツツジ・トリガタハンショウズル・ヤマドリゼンマイの新緑と日替わりメニューで観察できるものが変化してゆきます。

 訪問客の多くは、まず静かな湿原のたたずまいと新緑の見事さに一瞬口を閉ざされます。

清楚なトリガタハンショウズル→

清楚なトリガタハンショウズル
突然の國松知事の来訪
▲突然の國松知事の来訪
 奇しくも5月4日突然国松滋賀県知事が来訪されました。

 琵琶湖一周サイクリングの途中とのこと、関係者で湿原までご案内しました。

『これはパノラマですなぁ』と湿原を取り巻く新緑の魅力に連発されていました。

知事の色紙→

知事の色紙
 湿原サイドのカスミザクラも知事の訪問を待ちかねたように満開となっていました。昨年より5日遅れの満開となりました。

 もちろんミツガシワも昨年秋から今春まで動物の食害を免れここ数年では最高の開花状況となりました。


山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
事務局 藤本秀弘
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