山門ニュースレターNo.64 3月号

 三寒四温の言葉通りの天気まわりの山門水源の森では、気温変化と同様積雪量も基本的には減じつつ、一時的に新雪で増加することを繰り返しています。が確実に春へ向かっています。

▲95cmの山頂付近(05/03/07)
 3月に入っても山頂部では90cmを超える積雪がありますが、根雪の部分はしまりがよく体が埋まってしまうということはありません。冷え込んだ日の朝は雪面をゆったりと歩くことも可能です。
 冷え込んだ日の朝は雪面をゆったりと歩くことも可能です。
 こんな気象条件の時は、先人の歩き跡をたどると、凍てついてかえって歩きにくいということもあります。
 森の木々の根元では、画像のように雪解けが進み、その大きさも日に日に拡大してゆきます。
 近づくと雪中であっても、生きものの温かさを感じられる不思議な光景です。

雪解け進む根元→

 雪解けの進行に合わせて雪面は汚れてゆきますが、中でも一番汚れている場所はアカマツの下です。
 餌の減った冬場マツカサの中の種子を求めてカラ類が喰った食べ屑が散乱しているからです。
「ブナの森」から山頂部にかけての落葉樹林部では、既にブナの梢では新芽が膨らんで色付き始めた個体がある一方で、ミズナラの巨木の枯死が落葉以前の時期以上に目立ちます。

 この枯死はカシノナガキクイの穿入が原因なのですが、「山門水源の森」で見る限り老木からその枯死が進んでいるようです。

 この現象は今や大問題で、インターネットで「ナラ類 枯死」で検索すると96件もの項目に出会えます。

 果たして幼樹が育つであろうか。ちなみに昨年は種子は不作であったのだが。
枯れが目立つミズナラ
枯れが目立つミズナラ
 冬枯れシーズンの観察の楽しみの一つに野鳥の巣とヤドリギがある。
 緑の多い時期には見にくいのだが、この時期は障害物が少なく探し出すのが容易である。
 「ブナの森」のヤドリギは、この時期光線具合が良いと良い画像が撮れる。
 山門の集落はずれの地蔵堂のエノキにも大株のヤドリギが見られる。

ヤドリギが寄生するエノキ→

ヤドリギが寄生するエノキ
ヤドリギ
ヤドリギ
「ブナの森」のヤドリギ
「ブナの森」のヤドリギ
もう1つ積雪期に目立つものがある。右の画像の鮮血である。この日雪面に鮮血が点々と認められ一瞬たじろいだが、よく見ると周囲に羽毛が散乱している。

襲撃されたメジロの鮮血→

 手にとって観るとどうやらメジロのものらしい。山門水源の森には、オオタカが生息しているが、それに襲われたのかも知れない。

散在するメジロの羽毛→

春近づく北部湿原(05/03/07)
春近づく北部湿原(05/03/07)
一転冬に逆戻りの北部湿原(05/03/15)
一転冬に逆戻りの北部湿原(05/03/15)
 時ならぬ大雪となったが、確実に春は近づいているはずである。日ごとに積雪量も減じ春待つ生物が動き出す。湿原の様相も日替わりをします。
田起しを待つばかり(05/03/07)

田起しを待つばかり(05/03/07)

 落葉のシーズンは野鳥にとっても見通しが良くなるので恐怖の時期なのかも知れない。
山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
事務局 藤本秀弘
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