すっかり落葉した北部湿原
▲すっかり落葉した北部湿原

 今年の暖冬傾向は、山門水源の森では、スギの雄花の膨らみの早さで始まり、続いてユキグニミツバツツジ、スミレ、バイカオウレン、ヤブツバキと季節はずれの開花が続いている。
 …が、たしかに森にも冬がやってきている。初雪もそう遠くない時期に来ることであろう。
 そうなると森の観察は、来年の雪解け待ちかというと、そんなことはない。
 これからの冬にこそ楽しい観察事項が待っている。

削られているのではありません。→

削られているのではありません
 その代表は樹形である。樹種によっての違い、生育場所による違い、樹種の異なった幹が接合しているもの、木肌が似通ったナツツバキとリョウブの違いも、この時期に見比べるとよい。
花崗岩の巨岩に生きるアカガシ
▲花崗岩の巨岩に生きるアカガシ

 また時雨が多くなり観察コースがぬかるむ結果、動物の足跡が付きやすく観察には最適です。もちろん積雪があれば尚足跡観察には好都合というものである。

 落葉の結果明るくなった林床をくまなく観察するのにも適している。ツルシキミ、ヤブコウジ、ツルアリドウシの赤い実が映えるのもこれからです。

イヌの足跡→

イヌの足跡

 動物の糞の目立つのもこれからです。網の上で洗浄すると食物の種類も見られます。

▲多種の保全作業を分担しました

12月4日、11月6日に引き続き会員による保全作業を実施しました。
作業前の様子
▲作業前の様子
枝打ち中
▲枝打ち中
枝打ち後の様子
▲枝打ち後の様子

 今回の作業は、観察コース横に草本類(ササユリ、センブリ、エゾリンドウ、アキノキリンソウ等)が生育できための草刈り(草本類の種子が落下する時期を待っていた)、湿原内部の植物遷移を押さえるための草刈り、牛の進入路に有刺鉄線を張る作業、「やまかど・森の楽舎」の観察橋に防腐剤を塗る作業と分担して実施した。
有刺鉄線の設置
▲有刺鉄線の設置
「観察橋」の防腐剤塗り
▲「観察橋」の防腐剤塗り
 本会の草刈り後に県の方の植林の枝打ちが実施され見違える景観になりました。

 …が、枝打ちごの枝が地面を覆っていますので、観察コース端から2 m程は今後除去する必要があります。

見違える景観になった
草刈り後の様子→

 皆さんが訪れた時には、少しずつ除去(草本類が発芽しやすいように)して下さい。牛の侵入を防止する有刺鉄線を観察路横にも設置しました。

 真新しい色で無粋な感じがしますが、侵入を防ぐためにはやむ得ないと思います。

 近々「牛侵入防止のために設置した」旨の表示をする予定にしています。

 良い新年をお迎え下さい。

門松代わりに→


山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
事務局 藤本秀弘
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