附属湿地植栽植物順調に生育

 3月と6月の2回に分けて会員と地域の方々の協力を得て実施した附属湿地の植栽は予想以上にうまくいきました。盆前後にはサギソウの大群落が訪問者をあっといわせ、サワギキョウやサワシロギクも続いて開花してきました
サギソウ
サギソウ
サワシロギク
サワシロギク
 この植栽の成功に合わせるように日々多くのトンボが産卵を繰り返しています。既に湿地でトンボも羽化しています。

産卵するルリボシヤンマ→

産卵するルリボシヤンマ
この湿地の創成の目的は、
1・上の湿原で観られる生物を身近に観察できるようにする、
2・湿原の遷移で無くなるかも知れない生き物の種の保存、
3・会員・地域の皆で少しずつ植栽していくことです。
これらのことが、次の世代への引き継ぎをしてゆくことになると思います。
 昨年湿原で種子を採取した植物も、大きく成長してきましたので、近い観察会等の日程に合わせて湿地に植栽したいと考えています。

 身近で珍しい動植物の様々な観察と撮影が可能になったことで、この湿地を目当ての来訪者もちらほら見られるようになりました。

 その分湿地の維持管理が重要となります。帰化植物をはじめとする湿原にはない植物もはびこり出しました。

サワギキョウ→

サワギキョウ
 これらの植物については、湿地が安定するまでこまめに抜き取る作業を続ける必要がありそうです。

 今年の季節の移り変わりは、春先から早かったのですが、夏を過ぎてもそのペースは変わらないようです。

 早くもタムシバなどは果実が色づき落下を始めているし、ミヤマウメモドキの果実も8月中旬から色づき始めています。

コバギボウシ→

コバギボウシ
 カリヤスなどは8月初旬から穂を出すといった状態で10日前後例年より早めに季節が変わっているようです。

ヤマジノホトトギス→

ヤマジノホトトギス

 全体としては猛暑の夏でしたが、スコール状の降雨の回数がけっこうあったためイグチ科やオニイグチ科の菌類の発生が目立ちました。

 薄暗い林床にすくっと立ち上がるシロオニタケの美形に接すると一気に蒸し暑さも吹っ飛び手を合わしたくさえなるのは筆者だけではないでしょう。
ナラタケモドキ
ナラタケモドキ
 美形のキノコの近傍では、キノコを分解する菌類にも遭遇し、自然界の循環の見事さに改めて敬服する一時も貴重な観察です。
シロオニタケ
シロオニタケ

8月後半からはクモの観察も楽しみです。いろいろな高さに張られた巣に、様々な昆虫が捕らえられているのを丁寧に撮影するのも楽しいものです。もっともあの粘液の多いジョロウグモの巣に自身がかかることも多く、巣払いの小枝や杖は離せません。

ナガコガネグモの網にかかったヒグラシ→

ナガコガネグモの網にかかったヒグラシ

ヒメジョン・セイタカアワダチソウが
ヒメジョン・セイタカアワダチソウが・・
 訪問者の数の増加とともに課題も増えてきました。絶えない盗掘・植物の侵入の増加、山歩きのマナーの欠如等々です。
 本会の設立主旨である「次世代への引き継ぎ」を考えると、一段と保全活動へ重心を移すべき時期です。

9月の観察会は、9月25日キノコがテーマです。

山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会
事務局 藤本秀弘

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